2019/12/06 2020/03/01
投稿 : @tomo_k09
職種 :薬剤師
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目薬に含まれる主な添加剤の種類とその役割についてまとめてみた

 

目薬の添加剤はたくさん種類があります。

いつも分からなくなるので、代表的な添加剤の種類や役割について、簡単にまとめてみました。

 

目薬に含まれる主な添加剤の種類と機能

添加剤の種類としては、大きく分けて7種類あります。

それぞれの機能についてはこんな感じです。

 

防腐剤

防腐剤は、微生物よって目薬が汚染されるのを防ぎます。

 

【主な防腐剤】


  • 塩化ベンザルコニウム

  • 塩化ベンゼトニウム

  • パラオキシ安息香酸メチル

  • パラオキシ安息香酸プロピル

  • クロルヘキシジングルコン酸塩

  • クロロブタノール

など

 

安定化剤

安定化剤は薬が分解されたり酸化しないようにする機能を持ちます。

 

【主な安定化剤】


  • 亜硫酸ナトリウム

  • 亜硫酸水素ナトリウム

  • クエン酸

  • エデト酸二ナトリウム

など

 

懸濁化剤

懸濁化剤は物理的な安定性を保つために使用されます。

 

【主な懸濁化剤】


  • カルボキシビニルポリマー

  • ヒドロキシプロピルメチルセルロース

など

 

粘稠剤

粘稠剤は、少しとろみをつけて目にとどまりやすくするために使います。

 

【主な粘稠剤】


  • グリセリン

  • メチルセルロース

  • ポリビニルアルコール

  • ポリビニルピロリドン

  • カルボキシビニルポリマー

  • ヒプロメロース

など

 

緩衝剤

緩衝剤はpHの変化を防ぎます。

pHの変化を防ぐことにより、薬液を最適なpHにします。

 

【主な緩衝剤】


  • 酢酸

  • ホウ酸

  • リン酸

など

 

等張化剤

涙の浸透圧に近づける目的で使います

浸透圧が涙に近づくことにより、点眼時の不快感が軽減します。

 

【主な等張化剤】


  • 塩化カリウム

  • 塩化ナトリウム

  • ホウ酸

  • グリセリン

  • 濃グリセリン

  • ブドウ糖

  • D-マンニトール

など

 

可溶化剤

可溶化剤は、有効成分を溶解させる目的で使います。

有効成分が水に溶けにくい場合に使われることが多いです。

 

【主な可溶化剤】


  • ポリソルベート80

  • ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油

  • ステアリン酸ポリオキシル40

など

 

 

先発品と後発品では、使われている添加剤が違うことがあります。

 

ジェネリックは先発品と添加物が違うことをウリにしていること多いです。

そのため、先発品からジェネリックに変えて不快感・違和感を患者が訴えるようであれば添加物を疑うのが正攻法かなと思います。

 

参考資料
医療用点眼剤の製剤設計・製造(日本眼科用剤協会)
・日経DI 2019.10(点眼薬の種類と使い分けを知ろう)

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この記事を書いた人

名前:tomoyuki kato

職種:薬剤師

@tomo_k09

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オンライン薬局では薬剤師兼エンジニア、リアル店舗では在宅医療に従事しています。英語が得意でTOEIC900点・通訳案内士資格取得。プログラミングが好き(Rails・Vue.js) 。個人でWebサービスの開発もしています。 薬や英語学習、プログラミング、働き方に関するツイートがメイン。

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