2020/01/19 2020/03/01
投稿 : @tomo_k09
職種 :薬剤師
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薬の効果が現れるまでの時間を大まかに計算する方法

 

薬の効果が現れるまでの時間を計算するには血中半減期と定常状態を理解する必要がある

薬の効果が現れる時間を計算するには、以下の2つを理解することが大事です。

 

【Check!】


  • 血中半減期

  • 定常状態

 

血中半減期とは?

血中半減期とは、薬の血中濃度が半分になるまでの時間のことです。

 

例えば、半減期が4時間の薬の場合、血中濃度が1番高くなったときから4時間経過すると、血中濃度が「50%(半分)」になります。

 

そして、さらに4時間が経つと50%の半分である「25%」に、さらに4時間が経つと25%の半分である「12.5%」、さらに4時間が経つと12.5%の半分の「6.25%」になるというわけです。

 

【半減期が4時間の薬】


  • 4時間経過:最も高い血中濃度の50%

  • 8時間経過:最も高い血中濃度の25%

  • 12時間経過:最も高い血中濃度の12.5%

  • 16時間経過:最も高い血中濃度の6.25%

 

 

定常状態とは?

一方、定常状態とはどういう意味でしょうか?

 

定常状態とは


  • 薬が排泄される量

  • 薬が体内に入ってくる量

が等しくなり、血中濃度が一定になる状態のことです。

 

定常状態になると、薬の効果が洗われるようになります。

 

つまり、薬の効果が現れるまでの時間を知りたいなら、定常状態になるまでの時間を計算すれば良いということです。

 

 

薬の効果が現れるまでの時間を計算する方法

では、定常状態になるまでの時間は、どうやって計算すれば良いのか。

 

結論から言うと、


  • 定常状態に達するまでの時間=半減期を4〜5倍した時間

です。

 

要するに


  • 半減期を4〜5倍した時間=薬の効果が現れるまでの時間

ということになります。

 

薬の効果が現れるまでの時間の計算例

降圧剤のアムロジピンを例に考えてみましょう。

アムロジピンの半減期は約36時間。

 

つまり「半減期36時間×4=144時間(6日)」程度で効果が現れ始めるということです。

 

ちなみに5倍すると、「半減期36時間×5=180時間(7.5日)」なので、だいたい効果が出るまでの目安は1週間くらいなんじゃかなという感じですね。

 

定常状態のない薬もある

ちなみに、定常状態のない薬もあります。

定常状態があるか・ないかの見分け方は、「半減期>投与間隔」が成り立っているかどうかです。

 

先ほど例に出したアムロジピンは、一般的に1日1回服用タイプの薬なので、投与間隔は24時間。

そして半減期は36時間なので、「半減期>投与間隔」が成り立っています。

 

定常状態のない薬の代表例は、痛み止めのロキソプロフェンです。

 

ロキソプロフェンは半減期が1.2時間、そして1日3回服用のことが多いです。

つまり、投与間隔は8時間おきということですね。

 

ロキソプロフェンは「半減期>投与間隔」が成り立たないので、定常状態にはなりません。

 

では、定常状態がない薬は、どうやって薬が現れるまでの時間を計算すれば良いのでしょうか。

この場合は、最高血中濃度到達時間 (Tmax)がそのまま効果が現れるまでの時間の目安となります。

 

まとめ

【定常状態のある薬】

半減期×4〜5=薬の効果が現れる時間

 

【定常状態のない薬】

最高血中濃度到達時間 (Tmax)

 

ちなみに、半減期もTmaxも添付文書に書いてあります。

 

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この記事を書いた人

名前:tomoyuki kato

職種:薬剤師

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オンライン薬局では薬剤師兼エンジニア、リアル店舗では在宅医療に従事しています。英語が得意でTOEIC900点・通訳案内士資格取得。プログラミングが好き(Rails・Vue.js) 。個人でWebサービスの開発もしています。 薬や英語学習、プログラミング、働き方に関するツイートがメイン。

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